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商品写真がベタッとする原因は「光の向き」——道具を買わずに直す3つの方法

商品写真の見せ方

「自然光で撮ってるのに、なんかベタッとする」
「実物はもっとかわいいのに、写真だと立体感が出ない」

スマホでもカメラでも、商品撮影をしていてこんな経験はありませんか?
一生懸命作った作品なのに、写真になると魅力が半減してしまう。悔しいですよね。

でも安心してください。これは撮り方が下手なわけでも、カメラが安いせいでもありません。
実はこれ、「光の向き」が原因で起こる現象なんです。

この記事では、商品写真がベタッとする理由と、道具を買わずに今日から直せる3つの方法を解説します。実際のBefore/After写真付きで、すぐに試せる内容ですよ。

ベタッとする写真の正体——光の向きが影を消している

正面から当てた光は、商品の影を全部消してしまいます。
そして影が消えると、立体感も一緒に消えます

子供が描いたようなベタ塗りの絵と、絵の上手い人が描く立体感のある絵。あの差は「影の描き方」の差ですよね。写真もまったく同じで、立体感の材料は影なのです。

「じゃあ、もっと強いライトを買えばいいのでは?」と思うかもしれません。
でも実は、光の強さではなく向きの問題なんですね。どんなに良いライトでも、正面から当てればベタッとしてしまいます。

Before/After:光の向きを変えるとここまで変わる

まずは実際の写真を見てください。どちらも同じ一眼カメラ・同じピアスです。

Before:天井照明だけで撮ったピアス。のっぺりして立体感がない Before(天井照明のまま)
After:光を組み直し編集で仕上げたピアス。ラメの粒まで立体的 After(光を組み直し+編集で仕上げ)
同じカメラ・同じピアス。光を組み直し、編集で仕上げるとここまで変わります。

Beforeは天井の照明だけで撮ったもの。ご自宅で撮っている方なら、見覚えのある写り方ではないでしょうか。悪くはありませんが、どこかのっぺりしています。
Afterは光を組み直したうえで、撮影後の編集で明るさと色まで整えたもの。ラメの粒までキラキラと立体的に見えますよね。

つまりAfterは「光」と「編集」の合わせ技です。ただ、その土台になっているのは光の向き。ここが変わらないと、どれだけ編集を頑張ってもベタッとしたままです。

方法1:光は正面からではなく、横か斜め後ろから

窓の光で撮るなら、商品を窓の「横」に置いてください

正面から光を当てると影が消えて、ベタッとします。
横から光が入ると、商品の片側に淡い影ができて、立体感が生まれます。

慣れてきたら、斜め後ろから光を入れるのもおすすめです。横からよりさらに立体感が出ます。
ただし後ろから光が来るぶん、商品の手前側が暗くなります。そこで光と反対側(対角の位置)にレフ板を置いて、暗くなった手前側を起こしてください。レフ板とは光を跳ね返す白い板のことで、白い厚紙やスケッチブックで十分代用できます。

特別な機材は要りません。窓とスマホと白い紙だけで大丈夫ですよ。まず1枚、撮り比べてみてくださいね。光の向きを変えるだけで、写真は変わります。

方法2:シャドウ(暗い部分)を全部消さない

「暗い部分は、できるだけ消して明るくしたほうがいい」と思っていませんか?
消したくなる気持ち、よく分かります。

でも、写真の立体感は、明るい部分と暗い部分(シャドウ)の差が作っています
レフ板や編集でシャドウを全部消すと、商品は白い紙に貼ったシールのように平らに写ってしまいます。ガラスやレジンの透明感も、シャドウと反射が作っているので、消しすぎると魅力ごと消えてしまうんです。

シャドウは消しすぎず、淡く残してみてください。それだけで写真に奥行きが出ます。

方法3:スマホの「暗く写る」は撮影後に直す

スマホで商品を撮ると、なぜか実物より暗く写ることがあります。
これも撮り方のせいではなく、オート任せだと白い背景にカメラが引っ張られて、全体を暗く抑えてしまうためなんですね。

左:オートのまま暗く写ったピアス/右:撮影後の編集で明るく整えたピアス
左=オートのまま/右=撮影後の編集で明るく整えた後。

おすすめは、そのまま撮って、あとから編集で明るく持ち上げる方法。撮影時に無理に明るくするより、画質がきれいに残ります。上の写真も、撮影後の編集で明るく整えただけです。

具体的な補正手順は、こちらの記事でBefore/After付きで解説しています。
商品撮影で写真が暗くなる?スマホのLightroomで明るくする2ステップを見る →

よくある質問

Q. カメラを買い替えれば直りますか?

カメラのせいかな、と思ってしまいますよね。でも実は、買い替えなくて大丈夫です。ベタッとする原因は光の向きなので、高いカメラで正面から撮っても結果は同じ。まず光の向きを変えるのが先ですよ。

Q. 撮影ボックスを使えば解決しますか?

手軽にキレイに撮れる、便利な道具ですよね。ただ、撮影ボックスは光が全方向から回るため、影が消えてかえってベタッとしやすいんです。当スタジオでも使っていません(理由は私が撮影ボックスを使わない3つの理由で解説しています)。

Q. AIで整えれば立体感も出せますか?

背景や明るさはAIで整えられますが、頼み方にコツがあります。
「全部きれいにして」と頼むと、AIは作品そのものまで描き変えてしまうことがあります。直すのは背景と明るさだけ、作品には触らせない——この線引きが大切です。

まとめ——今日からできる3つ

  1. 光は横か斜め後ろから:商品を窓の横に置いて撮り比べる。斜め後ろなら対角にレフ板
  2. シャドウは全部消さない:明るい部分と暗い部分の差が立体感を作る
  3. スマホの暗さは撮影後に補正:そのまま撮って編集で持ち上げる

光の向きは、道具を買わずに今日から変えられます。まずは窓の横で1枚、撮ってみてください。それだけで、昨日までの写真ときっと変わってきますよ。

自分で直すのが難しいと感じたら

ここまで試しても「自分の商品だと、どこを直せばいいのか分からない」という方も見えると思います。それは当然のことなので、安心してください。商品の素材や形によって、効く直し方が違うからです。

そんな方のために、あなたの商品と悩みに合わせて一緒に直し方を見つける90分のレッスンをご用意しています。

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商品写真の役割や並べ方に迷っている方へ

白背景写真・世界観写真・1枚目の写真。それぞれの役割を踏まえて撮り分けます。ご自身で撮影されたお写真を仕上げることもできます。

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