こんにちは、MKstudioのふみです。
ハンドメイドアクセサリーを販売していると、こんな悩みありませんか?
- スマホで撮った商品写真、もう少し綺麗にしたい
- AIレタッチが気になるけど、実物と違う写真にならないか不安
- GeminiとChatGPT、どっちを使えばいいかわからない
今回、ハートモチーフのピアスをスマホで撮って、GeminiとChatGPTに同じプロンプトでAIレタッチさせてみました。
結論から言うと、同じ指示なのに仕上がりが全然違いました。しかも片方は、商品の形まで変わっていました。
この記事の結論を3行で
- 同じプロンプトでも、AIによって商品写真の「盛り方」がまるで違う
- Geminiは綺麗だけど、元の商品と別物になった(実物と違う写真になるリスク)
- ChatGPTの方が元の形をちゃんと残していた
検証日:2026年5月 / 検証者:ふみ(MKstudio・商品写真のビジュアルディレクター)
使用AI:Google Gemini、OpenAI ChatGPT / 素材:ハンドメイドアクセサリーをスマホ撮影(ライティングなし)
元の写真はどんな状態?

グレーの背景に、ピアスをぽんと置いてスマホで撮っただけです。ライティングも何もなし。
ハンドメイド作家さんなら見覚えのある光景じゃないでしょうか。「とりあえず撮ったけど、このまま出品するのはちょっと…」という状態です。
Geminiでレタッチしたら、どうなった?

パッと見は綺麗です。白いサテンの布、高級感のある演出。
でも、よく見てください。
中央の石が明らかに大きくなっています。
小さな石の数や並びも変わっている。フックの形まで違う。
もはや別のピアスです。
これで出品したら「届いたものと違う」と言われても仕方ないレベルですよね。minne やCreema で販売している方は特に注意が必要です。
ChatGPTでレタッチしたら、どうなった?

ドライフラワーを添えた、ナチュラルな仕上がりです。
こちらは元のピアスの形がちゃんと残っています。石の大きさも、フックの形も、ほぼそのまま。
同じ指示を出しているのに、再現度がここまで違うとは正直、驚きました。
ChatGPTは「GPT Image 2」という画像生成エンジンを使っていて、現時点では元の写真の形を保ったまま仕上げる力がかなり優秀です。今回の結果も、この画像生成力の差が出たのかなと思います。ただし、AI技術は日々進化しているので、この優劣は今後変わる可能性があります。
なぜ同じプロンプトで結果が違うのか?
今回わかったのは、AIにはそれぞれ「癖」があるということです。
Geminiは「高級ブランドの広告」みたいに仕上げようとする。
ChatGPTは「ナチュラル系のEC写真」みたいに仕上げようとする。
どちらも、元の商品を「より良く見せよう」としている。でもその「良く」の方向が違うし、Geminiの場合は商品自体を書き換えてしまっている。
AIレタッチした商品写真、そのまま使って大丈夫?
AIは「より美しく」する方向に自動で動きます。
でも、商品写真に必要なのは「美しさ」だけじゃないですよね。
お客さまの手元に届く実物と、写真が一致していること。
これが商品写真の一番大事なところです。
実は、商品写真を実物より著しく良く見せることは、景品表示法の「優良誤認表示」に該当するリスクもあります。AIが勝手に石を大きくしたり、色味を変えたりした写真をそのまま使うと、法律上のトラブルにもつながりかねません。
AIが出した仕上がりを「これで大丈夫」と判断できる目。これがないと、綺麗だけど嘘の写真になってしまいます。
ハンドメイド作家がAIレタッチを使う時のチェックポイント
AIレタッチは便利ですが、ハンドメイド商品は一点ものや手作りの個体差があるからこそ、特に注意が必要です。
- 石やパーツの大きさ・数 — AIが勝手に「盛って」いないか
- 色味 — 天然石やパールは色が少し違うだけで別物に見える
- フックやチェーンの形状 — 実物と違う金具になっていないか
- サイズ感・比率 — 全体のバランスが変わっていないか
- 背景の演出 — 綺麗すぎて商品の印象を変えていないか
必ず元の商品を手元に置いて、画面と見比べてからアップしてください。
よくある質問にお答えします
Q1. GeminiとChatGPT、商品写真のAIレタッチにはどちらがいいですか?
A. 今回の検証では、商品の形を正確に残すという点ではChatGPTの方が優秀でした。ただし、AIは日々進化しているので、使う時は必ず「元の商品と見比べる」ことを忘れないでくださいね。
Q2. AIレタッチだけでminneやCreemaの商品写真として使えますか?
A. 使える場面は増えています。ただし、AIが勝手に商品を「盛る」ことがあるので、そのまま使うのではなく、元の商品と見比べて確認する工程は必要です。「届いたものと違う」というレビューが付くリスクを避けるためにも、確認は必須です。
Q3. プロンプト(指示文)は同じだったのに、なぜこんなに違うんですか?
A. AIごとに学習データや画像生成のアルゴリズムが違うからです。同じ材料でも、料理人が違えば違う料理ができるのと同じですね。
Q4. AIで商品写真を加工したら景品表示法に引っかかりますか?
A. 多少の色味調整や背景変更は一般的に許容されています。ただし、商品の大きさ・形・素材感が実物と著しく異なる写真は「優良誤認表示」に該当する可能性があります。AIレタッチ後は必ず実物と比較してください。
Q5. ハンドメイドアクセサリーの写真、AIと自分で撮るのどちらがいいですか?
A. まずは自分で撮ることが大事です。AIレタッチはあくまで「補助」。ライティングや構図など、撮影の基本を押さえた上でAIを使うと、より自然で商品に忠実な仕上がりになります。
まとめ
今回の検証でわかったことをまとめると、こんな感じです。
- 同じプロンプトでも、AIによって商品写真の仕上がりがまるで違う
- Geminiは綺麗だけど、元の商品と別物になることがある
- ChatGPTの方が、元の形の再現度が高かった
- AIレタッチを使うなら「元の商品と合っているか」の確認は必須
- 実物と著しく違う写真は、景品表示法のリスクもある
AIは便利な道具です。でも、商品写真は「お客さまとの約束」でもあります。
綺麗に見せたい気持ちはわかりますが、届いた実物で信頼を失ったら元も子もないですよね。
AIを賢く使いながら、最後は自分の目で確認する。これが今のところ一番安全なやり方です。